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MySQL/MariaDBを/rootや/home以下へ設定している環境をアップデートした時にMySQL/MariaDBが起動出来なくなってしまう!?

私の環境で発生した問題です。
CentOS 8.x/Rocky Linux 8.xにMySQL/MariaDBをインストールし、データベースを/home以下へ保存していました。
容量とパーティションの関係でそうなったのですが、これがOS/MySQL/MariaDBアップデート時に悲劇を招きました。

無事アップデートを終えたかに見えた状態でOSを再起動してみると、データベースが起動していない!?
試しにサービスの起動を以下のコマンドで試みるも、起動してくれない。

/etc/my.cnf.d/に変更が行われているのではないかと疑ってみたが、どうやら関係はない。

結果はコレだった!!

/usr/lib/systemd/system/mariadb.service
もしくは
/usr/lib/systemd/system/mysql.service

この中で、バージョン情報などが変更されているのだが、以下の設定がデフォルトに戻っていた。

この設定は、/rootや/home以下にデータベースを保存する設定をした際に変更した経緯がある。
アップデートによりファイルが更新されて、デフォルトに戻されていたのだ!

設定のバックアップファイルなどは残っておらず、結論として当該ファイルの内容は完全に初期化され、過去の設定は残っていなかった。

設定を以下の様に変更した。

その後、以下のコマンドで設定を再読込みしサービスを起動したら正常に起動することが出来た。

この問題をどう回避するべきなのだろう?
通常は発生しないがバグなのだろうか?仕様なのだろうか?
アップデート前に、sosreportなどで設定をバックアップしておくべきなのだろうか?
でも、バックアップを確認するのも大変ですよね。困った事象です。
お気をつけ下さい。。。。
と言いつつ、ここを見ている人は、既に嵌った人ですよね。
ご愁傷さまでしたm(__)m

MariaDBを外部から接続できるようにするCentOS 7

MariaDBを外部サーバからアクセスできるように設定する。

MariaDBは前回導入しましたが、外部からアクセスできるように設定を行います。

外部とは、同一ネットワーク内のサーバからのみアクセスを許可します。全公開するとセキュリティを考慮する必要が生じますので、同一ネットワーク内としています。

環境

CentOS 7.4
MariaDB 10.1

作業項目

  1. ファイアウォールでMariaDBのサービスを許可する。
  2. MariaDB内に外部からアクセスを許可するユーザを作成する。
  3. MariaDBの設定を確認・調整する。

ファイアウォール設定

ファイアウォールにMariaDBのアクセスを許可します。
以下のコマンドで設定します。

firewalldの再起動は以下のコマンドでもOK!

これでfirewalldにmysqlのサービスが許可されました。
mysqlとしましたが、MariaDBは内部にmysqlを含んでいると考えてください。そして、mysqlが許可されればMariaDBへの許可が済んだことになります。

MariaDB内に外部からアクセスを許可するユーザを作成する。

今回は、内部ネットワークなのでrootユーザと同じレベルで作成します。

前回インストールしたMariaDBであれば、これだけでOKのはずです。

私が少し躓いたのは、間に物理的なファイアウォールやUTMを配したネットワークを経由した際に、そのハードルを越えるために設定を施す必要が生じたのですが、同一ネットワーク内であれば、ルータ代わりにUTMを使っている様な下手なことをしていなければこれでつながるはずです。

MariaDBの設定を確認・調整する。

基本的には必要ありませんが、/etc/my.confや/etc/my.conf.d/で設定しているconfファイルで、bind-addressを指定している場合には、その設定を見直す必要があります。

bind-addressで指定が行われている場合、外部からアクセスするアクセス元のIPアドレスを確認して登録します。

対象ファイルは
/etc/my.conf
それ以外は以下の様に確認しました。

これで何か設定が行われていれば、以下の様に接続元のIPアドレスを追加します。

こんな感じです。

以上で完了です。

最後に確認

最後に確認方法ですが・・・・

外部のマシンから以下のコマンドを実行します。

これでアクセスできない場合には、もう一度設定をみなしましょう。
それでも接続できない場合は、ネットワークに問題があるのかも知れません。ネットワーク管理者に相談してみるのも方法かと思います。

 

CentOS 7 へMariaDB 10.1(最新)をインストール

CentOS 7 + MariaDB 最新版をインストール

2018年3月時点における環境は以下の通り。

CentOS 7.4
MariaDB 5.5

この状況ですと、MariaDBの最新版がインストールされていない状態になっています。
MariaDBには、「Galera Cluster」が提供されておりますが、10.1以降ではデフォルトで組み込まれる様になりました。
つまり、10.0までのバージョンでは個別インストールが必要となります。

また、MariaDBとMySQLのバージョン関係を見てみましょう。


MariaDBバージョン MySQQLバージョン
MariaDB5.5.x MysQl5.5
別途Galera Clusterをインストール。
MariaDB10.0.x Mysql5.6
別途Galera Clusterをインストール。
MariaDB10.1.x Mysql5.7を取り入れ、MariaDB独自機能あり。
Galera Clusterは組み込み済み。

正直、現時点でMySQL 5.5はちょっと古い。5.6もしくは5.7をインストールしたい。
デフォルトのCentOS 7ではMariaDB5.5に対応しており、MariaDB10.xをインストールするには別途独自のインストール設定を行わなければならない。

ジレンマはあるが、後々のことを考えると選択肢は新しいバージョンを適用したい。

MariaDB 10.1.xをインストールする!

旧パッケージの削除

まず、既にインストールされているMariaDB関連のパッケージを確認→削除する。

確認すると、mariadb-libsがデフォルトでインストールされているので、これを削除する。

リポジトリの準備

MariaDBの本家からインストールを行えるようにリポジトリを追加する。

以下のサイトでも紹介されています。

https://mariadb.com/kb/ja/yum/

まずリポジトリの定義を行います。
/etc/yum.repos.d/にMariaDB.repoを作成します。
内容は以下の通りです。

MariaDBをインストール

これでMariaDBをyumでインストールできる。

確認してみます。

これでインストール自体は完了です。

MariaDBの初期設定

MariaDBの初期設定を行います。
インストール直後の設定はほとんど何もされていない状態にあるようです。
そこで、インストール設定を行います。
まず、デフォルトの設定ファイルをバックアップしておきます。
#本家では推奨されているわけではないのですが、気持ち的にオリジナルを無くしてしまうのは気持ち悪いw

バックアップ出来たので、初期設定を行います。

文字コードの設定が行われていない状態なので、設定をします。
以下の項目を追記します。

取りあえず、大まかな設定は済みました。
この後は、MariaDBを起動しMariaDBのセキュア設定を行う。

MariaDBの起動

MariaDBを起動する。

注意!!

2018-06-15時点において、上記の設定方法ではMariaDBが正常に起動できません!
2019-03-31時点において、問題は無くなっていました。
以下、不要となった部分に取り消し線を入れておきます。

多分、MariaDBのインストーラーがバグっている様に思えます。

こんな感じのエラーが表示されます。更に要求されたコマンドを実行してみます。

対処方法は以下の通りです。

まとめると、こんな感じ。

なんか最初のインストールでゴミが出来てしまうのと、インストールに必要なプラグインが抜け落ちてる感じがします。
それを無理矢理、MySQLのパッケージを削除→ゴミも削除→再度インストール。。。という流れでしょうか?

最後に、MariaDBを再起動時にも起動するように設定するには、以下のコマンドを実行します。

セキュリティ設定

セキュリティ設定を行います。

※パスワードは適当に入力してください。

これでセキュリティ設定は完了です。

こんな感じで使えるようになります。