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GeoTiff 座標系変換と結合

前提

国土地理院の地理院地図やGoogle Mapで提供されている航空写真を用いずに、独自に入手した衛星画像や航空写真を用いて広範囲の画像を表示させようとした時、座標系の変換と画像の結合が必要となります。

一般に入手される航空写真などで提供されている画像の座標系はJGD2011など、Web上では使い難い座標系を用いている場合が多く見受けられます。
その為、多くの場合には、座標系を変換する必要が生じるのです。
本資料では、この作業を行うための環境について説明し、衛星画像や航空写真などを用いて、座標系変換を行ってから画像を結合する以下の手順について説明します。

  1. 環境準備
  2. 画像の座標系を確認する。
  3. 座標系を変換する。

では順番に進めましょう。

環境準備

環境準備と言いましても、インストール方法については割愛します。
既に、本サイトでも紹介をしているOSGeo4Wをベースにお話しを進めます。
ただし、衛星画像や航空写真を結合する作業を行うには、正直申し上げてWindows環境はあまり適している環境とは言えません。
その理由としては以下が考えられるでしょう。

  • コマンドライン(シェル)が使い難い
  • 元々メモリの消費が激しく、大量のメモリを消費する作業では使い勝手が悪い。

数枚の画像を扱う程度であれば、GISツール(QGISなど)を用いて、ちまちま行うという方法もあるでしょう。パッチ処理などでまとめて出来るよ!という方もいらっしゃるとは思いますが。。。無視!

ということで少し作業がやり易いように1つツールを入れて作業を行っています。
また、一部の操作に関しては、Linux上で作業を行うかも知れません。

環境としては、以下の環境を準備しました。

Windows 10
OSGeo4W (GDALが入っていればOK!)
 参考情報:https://trac.osgeo.org/osgeo4w/wiki/OSGeo4W_jp
 過去の参考情報:https://tech.godpress.net/?p=368
Gow
 参考情報:https://ja.wikipedia.org/wiki/Gow

実際の作業ではGDALを使用します。
GDALのみをインストールした環境を準備されている方は、その環境を用いてもOKです。(って、そんな環境造っている人が、このサイトを参考にされるとは思いませんが。。。)

画像の座標系を確認する

OSGeo4Wをインストールしている場合、QGISで確認しちゃおう!という方は、GUI上でプロパティ確認で終わっちゃいますね。
でも今回は、コマンドライン操作が基本となりますので、コマンドで対処します。

Gowをインストールしていると、Linuxと同じような感覚でコマンドラインの操作が行える様になります。

なんでコマンドラインで作業を行うかと言いますと、入手した画像が全て同じ座標系であれば、あまり大したことではないのですが、時折、異なる座標系の画像を提供されて結合する場合があり、全ての画像を同じ座標系に統一しないと画像を結合した時にズレが生じて隙間が発生するのです。
間違って座標変換を行わないためには、事前に元画像の座標系を確認しておく必要があるためです。
では、実際のコマンド操作に関して説明します。

以下のコマンドは1つのファイルに対して座標系の確認を行うためのコマンドです。

複数のファイルに対し一括して確認を行う場合は、対象ファイルがあるフォルダーへ移動してから、以下のコマンドを実行します。

「gfind」コマンドは、Linuxの「find」コマンドをGowが実装したコマンドになります。

最初の引数「.」は対象となるフォルダーを指定しています。
対象フォルダーへ移動せずに、直接フォルダーを指定しても構いません。

-name *.tif :対象となるファイル名を指定します。ここではワイルドカードを用いた指定を行いました。全てのtifファイルが対象となります。

「|」で次のxargsコマンドへ出力結果を引き渡しています。
xargsコマンドでは-n 1とすることで、ファイル名を一つづつ処理します。
gdalinfo <ターゲットファイル>がファイル数分処理されます。

最後に、grepで必要な行だけを取得しています。

座標系を変換する

今回は、以下のフォルダー構成を想定して作業を進めます。
<作業フォルダー>—<EPSG102617>
         |
                                   +<EPSG4326>
コマンド操作は、<作業フォルダー>で行います。
<EPSG102617>は元の画像が保存されているフォルダーです。
先程の確認で座標系がEPSG:9001となっていましたが、内部ではEPSG:102617が正式な座標系となるためこの様にしています。

<EPSG4326>は座標変換後の画像ファイルを出力するためのフォルダーです。

既にお分かりのことと思いますが、本資料では、EPSG:102617(9001)→EPSG:4326の座標系変換を行います。

少し長くなりますが、以下のコマンドを実行してみましょう。

gfindコマンドで対象ファイルを特定し、そのファイル名だけを抜き出し、gdalwarpコマンドへ引き渡しています。

gdalwarpコマンドでは、-s_srsで元の座標系(102617)を-t_srsで指定される座標系(4326)へ変換を行うことを指定しています。
-srcnodataでは、元画像の中にある不要なデータのカラーコードを指定しています。同様に-dstnodataで出力時のノーデータを指定しています。

-srcnodataや-dstnodataを指定しなかった場合、画像の繋ぎ目に隙間が生じ、黒く筋が入ってしまうと思います。
座標変換に伴う歪により生じた隙間が黒色で塗潰され、それが隙間となってなって見えている状態になります。

これを除外するために、-srcnodataと-dstnodataを用いて不要なデータ部分を見えなくしているのです

余談・・・画像結合に関して

これだけの画像を準備したのですから、画像結合の話を少しだけ。。。
実は、画像結合してタイル画像を作成する予定だったのですが、マシンの不調とその必要性が無くなってしまったので、余談として記載します。

画像の結合にはgdal_mergeを使用します。

コマンドはこんな感じです。

-a_nodata “255 255 255″を追加した方が良さそうに思います。
環境変数GDAL_CHACHEMAXの値を出来るだけ大きくすると良さそうです。
ちなみに、gdalbuildvrtで仮想ファイルを作成して作業を行う方が効率良いとも思います。

こんな感じでしょうか?
タイル化などにご興味のある方は、別途ご連絡ください。

QGIS でラインに対して平行なラベルを付けるには

QGISでラインに平行なラベルを付ける

QGIS 3.4が発表されているのに、今更2.18について何で書いてるのか・・・?という疑問は無視して、QGIS 2.xでラインに平行なラベルを書くための設定を説明します。

 

デフォルトの表示

QGISでラインに対し平行なラベルを表示させようとすると、回転角が上手く計算できずに困ったことはありませんか?
私は、いつも悩みます。
2点で構成された直線aに水平なラベルを描くのですが、回転角によって表示にバラツキが生じます。

デフォルトでは、こんな感じに表示されます。


図1 デフォルト表示

図1に示した表示はデフォルトでの表示例です。
一見、回転角に合わせて表示されている様にも見えますが、線分を360度回転させた時に必ず上もしくは左に表示されています。
今回の目的は、線分の始点(P1)と終点(P2)が反転した場合には、反転して表示して欲しいので、目的とは合いません。

この現象は、QGIS 3.xでも同じようになります。

ちなみに、図1の線分に平行して表示されている数値はP1→P2に向けた線分の回転角になります。

線分の回転角は以下の計算で算出しています。

【数式1】

 

線分の回転に合わせてラベルを回転させる

ここから、線分の回転角に合わせてラベルを回転させる設定を施します。

 

図2 ラベルの配置設定

ラベルの配置設定で以下の項目を設定します。
①「配置」→「許容される位置」→「ラインの方向に依存した位置」を指定します。
②回転の角度を指定します。
回転の角度は以下に示す数式を指定します。

【数式2】

数式1で示した計算で表示出来れば良いのですが、どうも線分の回転角とラベルの回転角は、回転方向が異なっている様です。
その為、「360-」とすることで、回転角を逆方向にしています。
更に、このままですと線分に対して垂直にラベルが表示されてしまうため、最後に「+90」をすることで水平な角度へ変換しています。

QGIS 3.xでは、この計算が異なります。
「360-」を除いた以下の数式になります。

【数式3】

 

次に、レンダリングの設定を変更します。

図3 ラベルのレンダリング設定

ラベルの「レンダリング」で「ラベルを逆さまに表示する」を「回転が指定されている場合」に設定します。

設定は以上になります。

結果は以下の通りです。

図4 結果表示

P1とP2が逆の場合は、応用問題ですから適当に数式を変更するなどの対処が必要となるかも知れませんが、概ねこれで参考情報にはなるでしょう。

QGIS2.18と3.0.1のインストールした環境設定一覧

QGIS3.0.1と2.18を共存させた結果のインストーラのパッケージ選択画面を公開しておきます。
私の個人環境なので、他の人が必ずしも同じになるとは限りません。参考情報です。

トライされる方は、前の記事は以下です。

QGIS 3.xをインストールしてみた。QGIS 2.18と共存。

通常不要なものも含まれていると思いますので、ご自身でご判断下さい。

 

QGIS 3.xをインストールしてみた。QGIS 2.18と共存。

背景

QGIS 3.0がリリースされて、OSGeo4Wがインストールされていない綺麗な環境にインストールするのは、何も気にせずにインストール出来たのですが、QGIS 2.18がインストールされている環境にインストールしようとしたら、ちょっとだけ引っかかったので、記録に残します。

既に、QGIS 2.18.xがインストールされている環境を前提に進めます。
インストールを行った環境はWindows 10です。

追記:どうも、QGIS 2.18.xからだと上手く3.0.1をインストール出来たのですが、2.12からだとNGでした。そこで、私の環境設定内容を下記に貼り付けておきます。

QGIS2.18と3.0.1のインストールした環境設定一覧

はじめに

私は、QGIS 2.18.xを使用しており、いきなりQGIS 3.xへ更新するには抵抗がありました。使えなくなるプラグインなどがあり、仕事で使うにはちょっと困ります。
そこで、QGIS 2.18.xを残しつつ、QGIS 3.xをインストールしたいと思いました。

と言うことで、以下ではQGIS 2.18.xを残しながら、QGIS 3.xをインストールしてどちらも使用できる環境を構築します。
ただし、OSGeo4Wを使用していることを前提とします。

準備

準備と言いましても、特に何をダウンロードしてとか必要ありません。
新規でインストールされる方は、下記URLより環境に応じたインストーラをダウンロードしてください。

https://qgis.org/ja/site/forusers/download.html

 

OSGeo4WのSetupを起動します。

ここで、「アドバンスインストール」を選択します。

「インターネットからのインストール」で次へ

次も特に気にせず次へ

更に、次へ。

まだまだ次へ。

 

こいつも次へ・・・・楽々インストール?

やっと来ました!ここから本番です\(^o^)/

「Desktop」の前にある「+」ボタンをクリックして展開します。

ここでは既に3.xがインストールされた状態の画面を示していますが、上記の状態になる様に、インストール対象を選択します。

具体的には、以下の内容になります。

qgis:QGIS Desktop
qgis-dev
qgis-dev-pdb   <==必要ないかも?
qgis-full
qgis-full-dev
qgis-ltr            <==これは2.18を残すためです。それ以前のバージョンを使っている方は、更新されてしまいます。
qgis-ltr-full
qgis-rel-dev
qgis-rel-dev-pdb

これ以外は気にしないで大丈夫です。
上記の中にも不要なものが含まれているかも知れませんが、私の環境ではこんな感じでした。
間違って、3.0.0-4をインストールすると、上手く動作しませんでした。

これで、設定が終わりましたので、次へ進みます。

後は勝手にインストールが進みます。

!!!!!!!!!!!
ここで問題が!!!!!!!
!!!!!!!!!!!

OSGeo4WのSetupでインストールすると、qgis(Desktop)が最初は3.0.0-4しかインストール出来ません。
それが原因でQGIS 3.0を起動してもエラーで落ちる現象が確認できました。

解決方法は、再度、上記のインストール方法を繰り返すと、今度は3.0.1-1がインストール出来る様になります。
これでインストールし直すと、正常に起動出来る様になるみたいです。

Windowsメニューから両方のバージョンのQGISが起動することを確認してみてください。
一つの環境だけしか試していないので、大丈夫かな?

QTiles/QMetaTiles Pluginで作成したタイル画像の要らない部分を削除する

QGISでタイル作成したタイル画像で不要なタイル画像を削除する方法をまとめました。
透過のみのタイル画像というよりも、1カラーだけのタイル画像を削除する方法になっています。
厳密に透過画像のみを削除したい場合には、identifyの出力内容を調整する必要があります。

QGISで簡単にタイル画像を作成しようと思って、QTilesやQMetaTilesプラグインでタイルを作成したまでは良かった。

おぉ~!タイル画像が出来てるではないか!!

と、意気揚々で「次はこれ作ってぇ~!」とかお願いしていたら・・・・
やたら時間は掛かるんだけどねw

で、しばらくお願いして放置していたら・・・

「なんかエラーが出て、出来ません。」との連絡が。

なんで?

見てみると、ディスクがパンパン(爆)

よく見ると、タイル画像が重すぎて一杯やないですか!

でも部分的に削除すると言っても・・・・と悩みながらも、透過しているだけのタイル画像は必要ないわなw

どうやって判定しようかなぁ?

ちょうど、そのWindowsマシンには下記のツールが入っていた。

  • ImageMagick
    Linuxで画像弄るなら必須アイテム。Windows版も当然ある。
  • Gow
    Linux風のコマンドを使えるようにするツール。

で、使ったのがこんなコマンド

identify

今回扱った画像には以下の条件がある。

①PNG画像
②1つのタイル画像に含まれる色は、対象物があった場合は2色以上になる。
③対象物が無い場合は透過のみとなるため、1色のみになる。

上記を整理すると、「単色のpng画像は不要」ということになる。

で、どうやってそのリストを作って削除するか・・・・

まずはWindowsでやってみた。
以下のバッチファイルを準備する。

Gowを入れると、xargsやsedなどLinux標準のコマンド類が使える様になります。sedのみを使いました。
xargsを使って渡せば簡単じゃないか!と思われますが、これがWindows側の「|(パイプ)」とxargsの相性が悪く、受け渡す標準出力を溜めこんでします様です。
その為、大量のファイルを扱う場合には、ファイルのパスがバッファに積まてしまいエラーが発生するという問題を解決出来ませんでした。

使い方はこんな感じです。

タイル画像のあるフォルダーの根元に移動してから、この以下のコマンドを実行します。

①で削除対象ファイルの削除用コマンドをrun_del.batファイルへ書き出します。
それを②で実行する。

それだけですw

せっかくここまで読んで頂いたのに済みませんが、時間にメッチャ余裕のある方や、タイルファイル数がそれ程多くない方はこれでも全然OKです。
でも、タイル数が数十万とか数百万とかになってくると、Windowsのコマンドプロンプトは使い物になりません。
Power Shellを使え?とか言わないでください。信用してませんからw

で、仕方が無いのでLinuxにファイルをコピーしてから同じことをLinux上で実施して、結果をダウンロードしてくることにしました。

下手すりゃ、ファイル共有掛けて実行してもそこそこLinuxの方が速いかも知れないのですが・・・・

確実に速かったのでこれにした。

まずは、全てのファイルを圧縮しようと思うのですが、7zを使いました。

とは言え、数百万ファイルのファイルを圧縮するには相当な時間が掛かりますし、纏まったファイルの容量もデカくて取り扱いが不便です。
こまめに分けました。

それぞれのフォルダー毎に圧縮ファイルを作成します。

これでフォルダー単位の圧縮ファイルが作成されます。

圧縮ファイルをLinuxに転送します。

転送したファイルを今度はLinux上で解凍します。

次に、以下のコマンドで透過(1つのカラーだけ)のファイルを削除します。

Windows環境でやる何倍も速く実行できます。

 

 

 

QGISに地理院地図を追加する。

QGISで地理院地図が表示できるようにしたい!

業務で使用する地図は地理院地図がメインになっている。

そこでQGIS上でも地理院地図と整合性を取る為に、背景地図として地理院地図を表示させたいと思っています。

ねっとで調べてみると、TileLayer Pluginの情報が入手できた。

ということで、TileLayer Pluginをインストールする。
1)QGISのメニューから「プラグイン」→「「プラグインの管理とインストール」画面を表示

2)TileLayer Pluginを選択して、右下の「プラグインをインストール」をすればインストールが開始される。

#ここまでは至って簡単な操作で済む。

3)インストールの確認
QGISのメニューから「Web」→「タイルレイヤプラグイン」→「タイルレイヤを追加する」をクリックする。

こんな感じで表示されていればインストールは正常に行われています。

4)タイル情報の入手
以下のサイトからタイルの情報を入手します。

https://gist.github.com/minorua/7654132/download#

右側に表示されている「Download Gist」からファイルをダウンロードします。

解凍すると以下のファイルがあります。

GSIMaps.tsv
GSIMapsDisaster.tsv

この2本のファイルを適当なフォルダーへコピーします。
デフォルトの保存先に保存したり、プラグインの入っているフォルダーへコピーすると、プラグインを再インストールした時にこれらのファイルが消えてしまいます。
それを避けるためにも、適当なフォルダーを作成して保存しておく方が良いと思います。

ということで、今回は以下のフォルダーへコピーしました。

C:\Tools\TileLayerPlugin_AddLayer

5)タイルレイヤを追加する。

改めて、QGISのメニューから「Web」→「タイルレイヤプラグイン」→「タイルレイヤを追加する」をクリックし、以下の画面を表示します。

 左下の設定ボタンをクリックすると「タイルレイヤプラグイン設定」画面が表示されます。

先程保存したパスを指定します。

C:\Tools\TileLayerPlugin_AddLayer

おぉ〜!表示された!!

試しに「標準地図」を表示してみると。。。。あれ?表示されない????

マウスのホイールボタンをグリグリ・・・ズームレベルを変えてみると、表示されました。

 初期表示はなんか少しアクションが必要な様です。

また、タイルレイヤによってはサポートされているズームレベルが限定されているので、エラーが表示される場合があります。

重ね合わせたい適当なレイヤを表示させた後で、このツールで地理院地図を表示させてみると、すんなり表示出来たりします。

以下は、一時メッシュを表示させた状態です。

この状態で先程と同じように、「標準地図」を表示させてみると、

すんなり表示されました。レイヤの順番を入れ替えて

タイルのスタイル変更で透過率を適当に入れて、ラベルを表示させて、ズームアップしてみると・・・・

こんな感じに。

白地図に重ねてみるとこんな感じですね。

自前で作成したタイル画像や、今回追加した地理院地図以外のタイルレイヤを追加したい場合には、ダウンロードしたGSIMaps.tsvやGSIMapsDisaster.tsvを参考に新たなファイルを作成することで独自にタイルレイヤを追加することが可能です。

 

以上

 

 

QGISインストール(OSGeo4W)

 

QGISインストールしておいて〜と言おうと思って、QGISのインストール方法を探そうとしたら、古いバージョンのインストール方法ばかりが検索上位に出てきて・・・(TT)
更に、OSGeo4Wを使ったインストール方法はなかなか出て来ないみたい。

ということで、誰かにお願いする時様に自分のブログに残しておかなければ・・・と言うよりも、なぜ今まで書いてなかったんだ!?ということもあり、今から記録に残します。

対象は
Windows 64bit環境。(Windows Serverへインストールさせるつもり) 現在は、2016-02-04時点での方法になります。

1.インストール準備

まずは、インストールする為の準備です。
下記のURLをブラウザで開いて、対象のインストーラーをダウンロードします。

https://trac.osgeo.org/osgeo4w/wiki/OSGeo4W_jp

img_579eee687c6f6

 

面倒だったら、一応、以下のURLから直接ダウンロードできるはず。

64ビット版はこちら→https://download.osgeo.org/osgeo4w/osgeo4w-setup-x86_64.exe

32ビット版はこちら→https://download.osgeo.org/osgeo4w/osgeo4w-setup-x86.exe

2.インストール開始

インストーラーを起動する。

 

img_56b2d0dcd7b37

 

文字が欠けているかも知れませんが、「エクスプレス デスクトップインストール」(デフォルト)を選択して「次へ」でインストール作業を進めます。

img_56b2d15863b5c

QGISを使いたいだけなら、「QGIS」だけチェックすれば良いと思うんだけど、GDALとかやっぱ使うので、デフォルトのままインストールしちゃいますw

後は、画面の指示に従って操作して待つだけ。

インストール完了しているはずなので、

img_56b2d3fe2c5c6

QGIS Desktopを起動するとQGISが起動します。

インストール直後はプラグインなどが入っていない状態なのでもっとシンプルな画面になっていると思いますが、こんな感じの画面が起動します。

img_56b2d45e17591

<サイト内参考情報>
QGISに地理院地図を追加する。
地域メッシュをQGISで作成する。

 

地域メッシュをQGISで作成する。

地域メッシュをダウンロードして使おうと思ったのですが、1/8地域メッシュが見つからなかったので、作成することにしました。

一から作ると意外と面倒なのですが、QGIS用に作ってくれている方が居たみたいです。

QGISのプラグインに「JapanMesh」なるプラグインを発見!!早速入れていました。

使い方はReadme.txtを見ると書いてあります。

まず、1次メッシュを作成します。

次に、2次メッシュを作りたい場所の1次メッシュを選択して、2次メッシュを作成します。

後は、この繰り返しです。

欲しかったメッシュは1/8メッシュだったのですが、求めていたコード体系と異なっていたので、変換ロジックを作って変換しました。

この時行ったロジックでは以下のコード体系(3次メッシュ以降)を変換しています。

元)

333 334 343 344 433 434 443 444
331 332 341 342 431 432 431 432
313 314 323 324 413 414 423 424
311 312 321 322 411 412 421 422
133 134 143 144 233 234 243 244
131 132 141 142 231 232 241 242
113 114 123 124 213 214 223 224
111 112 121 122 211 212 221 222

 

変換後)

0700 0701 0702 0703 0704 0705 0706 0707
0600 0601 0602 0603 0604 0605 0606 0607
0500 0501 0502 0503 0504 0505 0506 0507
0400 0401 0402 0403 0404 0405 0406 0407
0300 0301 0302 0303 0304 0305 0306 0307
0200 0201 0202 0203 0204 0205 0206 0207
0100 0101 0102 0103 0104 0105 0106 0107
0000 0001 0002 0003 0004 0005 0006 0007

 

変換に用いたロジックは以下です。

floor("m6code"/1000)*10000+(floor((("m6code"%1000)-100)/200)*2^2+floor((("m6code"%100)-10)/20)*2+floor((("m6code"%10)-1)/2))*100+(floor((("m6code"%1000)-100)/100)%2)*2^2+(floor((("m6code"%100)-10)/10)%2)*2+(floor((("m6code"%10)-1))%2)

それと、このプラグインはデフォルトで2000メッシュまでしかサポートしていません。
JapanMesh.pyの中に「2000」と記述されているので、ちょっと増やしてあげると便利です。

変更するプログラムファイルの保管場所を説明します。

対象ファイル:C:\Users\<ユーザ名>\.qgis2\python\plugins\JapanMesh\JapanMesh.py

ファイルの保管場所は、「プラグイン」→「プラグインの管理とインストール」→「JapanMesh」にインストールされているバージョンと保存場所が記載されています。
該当するフォルダーを開いて対象ファイルを変更すればOKです。

ちなみに、リミッターが2000メッシュまでとされているのですが、拡張して50mメッシュの4.8万程度を10mメッシュに分割したところ、すごく重たかったです。1時間くらい掛かるかな?根気よく待つべし!
大量のメッシュを作成したい場合には、細分化して実行するか、もしくは他の方法を考えた方が良いかも知れません。
お手軽ではありますが、時間が掛かります。

RT MapServer Exporterを使いたい!

MapServerのmapファイルを作成するのに、QGISを使っていると、mapファイルを勝手に作ってくれるツールが欲しくなる。
でも、単純にプラグインをインストールして「RT MapServer Exporter」を起動しようとすると、以下の様なエラーに出くわす(^^ゞ
ちなみに、今回使用しているQGISは2.4の64Bit版です。

Traceback (most recent call last):
File
“C:\Users\xsc/.qgis2/python/plugins\rt_mapserver_exporter\plugin.py”, line 65, in run
from .mapfileexportdlg import MapfileExportDlg
File “E:/osgis/QGIS/apps/qgis/./python\qgis\utils.py”, line 453, in _import
<つづく>

なんでやねん!?と色々と調べるも・・・
結局答えはここに書かれていた。
https://plugins.qgis.org/plugins/rt_mapserver_exporter/
<以下抜粋>
It needs python-mapscript istalled in your machine. This is available as a Debian (therefore Ubuntu) package, and as a part of OSGeo4W on Windows.

ここでは、python-mapscriptが必要で、インストールしてあることが必要らしい。
なんじゃそりゃ?
ということで、プラグインにそんなんあるんかな?と探してみるも存在しない。
OSGeo4Wでインストールしていたので、Setupを起動して・・・

StartUp
StartUp

アドバンスインストールを行う。

RT_MapServerExp2

後は適当にデフォルトの設定を進める。
もちろん、インターネット接続する。

 

 

RT_MapServerExp3

フォルダー名は、インストール時の設定がそのまま反映されているはず。

RT_MapServerExp4

RT_MapServerExp5 RT_MapServerExp6

もくもくと進めると、時折、以下の画面で固まる時があった。

サーバーとの接続が上手く行かない時が頻繁にあるようだ?
私のネットワーク設定が影響しているのか不明であるが・・・そんなもんなのかな?とも思える。誰かコメントして頂けるとありがたい。

RT_MapServerExp7

 

10秒程待っても進まないときは、多分待っても無駄なので、キャンセルして最初からやり直した方が早い。
私の場合は、数回チャレンジすることもしばしばである。

 

RT_MapServerExp7

 

で、肝の部分です。
上記の3項目にチェックを入れて、インストールの対象にする。
これで、後はひたすら「次へ」を押して進めればインストールしてくれる。
で、お気付きの方もいらっしゃると思いますが・・・・
python-mapscriptではなくmapscript-python。。。になってるんですよね。Linuxだと正しい名前なのかな?とWindowsだからなのかは知らん!!

ということで、これを入れてから、プラグインの追加を行えば上手く動作させることが出来た。

ちなみみ、使い方については、解りません(^^ゞ

プラグインを追加すると、Web(W)というメニューが追加されるので、RT MapServer Exporter」を起動すると、以下の画面が表示されます。

RT_MapServerExp9

ここからは、誰かがきちんと書いてくれているサイトを探した方が良いと思うけど・・・

Map file Mapファイルの保存先(多分日本語はやめた方が良い)
Name 多分レイヤ名になってくるのかな?
Image type Webで使用するので、デフォルトpngでお好みに応じて。
Width / Height 私の場合は、Web使用するのであまり意味はないと思う。
Shape path Shapeファイルのフルパスを入力。
後で、Mapファイルが出来てから、相対パスに変更した方が良いと思います。
Online resource URL これっているのか?と思いますが。。。。そのまんまで(^^ゞ
Image path 出力先
Image URL URLでの出力先
Temporary path テンポラリ領域なのだが。。。必要なのかな?
External graphic regexp  解らん!

取りあえず、適当に書いて、Mapファイルを出力して中身を良くて見てみると、いっぱいダメな部分があるので、適当に書き換える。

感覚としては、Layerのセクションだけは、QGISの設定を反映してくれているみたいなので使えるけど、他は適当に使えるベースの様な物を準備しておいて、切り貼りする方が良さそうな気がした。

誰か詳しく説明してくれている場所があったら教えてくださいm(__)m
って、サイト立ち上げたばかりで、だれも見てくれていないだろうに・・・・