カリング(culling)一般的にはあまり聞きなれないことばですが、3次元描画処理における描画対象と描画対象外を仕分けする処理になります。
と言っても解り難いと思いますので、簡単に説明します。
最近は、スマフォなどに付属しているカメラがありますが、そこに写っている内容とカメラを通さずに自分の目で見た風景を比較してください。
カメラに写っている画像は、目で見える風景の一部になっていることが判ります。
カリングは、このカメラのレンズを通して写っている対象を描画の対象に絞る行為を行います。
では具体的に3つのカリング方法について説明します。
backface culling(バックフェースカリング)
最も簡単なカリングで、カメラを視点としてカメラに背を向けている面(フェース)を描画の対象から除外します。
裏向きのポリゴンに表示されている内容を描画させない様にする処理です。
実際には、設定などによって裏向きでも描画の対象にすることが出来たりする場合もありますが、基本的には裏面は見えない訳であり、描画の対象から外してしまおうということです。
furustum culling(視錐台カリング)
カメラは基本的に四角い枠の中に画像を描画します。これを画角と称しましょう。
画角に収まらる範囲の物体を描画対象とし、それ以外を描画対象から除外します。
ocllusion culling(閉塞カリング)
画角に入っているけど、何かの物体が視点とその物体の間にあり見えない状態があります。
例えば、ビルの陰に隠れてしまって見えないビルの向こう側の風景です。
そこに含まれる物体を描画対象から除外します。
これらのカリング機能は組み合わせたりすることで、より厳密に描画対象を絞り込むことが出来ます。
描画対象を絞り込むことで、画像を実際に描画する処理を実行する際に掛かる時間を短縮することが出来ます。
絵に写らないんだけら描画処理する必要はないでしょ!?というのが、この機能です。