CentOS 7をインストール後にやっておきたいこと
CentOS 7をインストールした後に、そのまま使うには面倒なところがありますよね。
そこで、インストール後にやっておきたいことを幾つか記録しておこうと思います。
私の個人的な趣向もありますので、皆さんの環境に合わせて参考になれば幸いです。
なお、CentOS 7自体のインストール方法については、他を参照してください。
以前に書いた様な覚えもありますが、インストール方法に関しては割愛します。
さて、本題のインストール後に行ておきたい初期の設定に関してですが、この記載内容は適宜更新します。
よって、初期の段階でご覧になられた方は、これだけじゃ足りないじゃないか!?と思われる方もいらっしゃるかと思います。
参考情報ですから、基本はあまり期待しないでくださいね。
各設定方法については以下に記していきます。
bashを使いやすくしておこう!
CentOS 7のシェルはbashが基本となっており、昔に比べると随分使いやすくなりました。
昔と言いましても10年以上昔の話なので、ご存知ない方も多いかと思いますが。。。(^^ゞ
VPSなどプロバイダが提供されている環境では、既に独自の設定が為されているところもあり、自分でインストールした場合とは異なったりします。
既に設定が為されている場合もあるようなので、必要ない場合もありますが、コマンドの補完を行ってくれるようにしておきたいです。
コマンドの補完
bashのコマンドを補完してくれる機能は、インストールされた環境によりまちまちであったりします。
まったく補完がされないことを前提に設定を行います。
まずは大文字/小文字を含めた補完を行ってくれる機能を有効にします。
rootユーザとして作業を進めます。
ホームディレクトリに以下のファイルを作成します。
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# vi .inpurc set completion-ignore-case on |
この1行だけのファイルが重要なんです!
/etc/inputrcに記載しても良いはずです。
有効にするにはログインし直すか、以下のコマンドを実行してみてください。
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# source ~/.bashrc |
これで反映されると思います。反映されない場合は、再度ログインし直してみてください。
大文字/小文字も含めたコマンドの補完が行われるようになっていると思います。
例えば、以下のコマンドを自動的に保管されるはずです。
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# cd /ROO<TAB> ※<TAB>はタブキーの入力を意味します。 # cd /root/ <==この様に補完されると思います。 |
ここまでは序の口です。更に補完機能を強化したいと思います。
続いて、以下のコマンドを実行してbashの補完機能を更に強化するパッケージをインストールします。
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# yum install bash-completion |
これを入れることで、コマンドのオプションなどが補完されるようになるんです。
例えば、systemctlのオプションをタブキーを使って補完することが出来る様になります。
ただし、インストール後に再度ログインを行う必要があります。
aliasについては好みがありますから、.bashrcにaliasを適当に追加しますが、今夏何時でbash周りは終わりかな?
aliasの追加
少しaliasを追加しておきます。
個人的には、こんな感じです。
これらを、~/.bashrcに書き込みます。
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alias cp='cp -i -p' <= ファイルのコピー時に日付を維持します。 alias h='history' <= historyコマンドを短くしただけ alias l='ls -la' <= よく使うlsコマンドのオプションを簡単に使えるように |
新規ユーザにすべて割り当てるようであれば、/etc/skelに設定しておくのも宜しいかと思います。
ログイン画面のサスペンド/ロックをさせない
ログイン画面を放置すると、画面がロックされて真っ黒になってしまいます。
これって、サーバ運用していると意外と邪魔なんですよね。
そこで、このサスペンドされてしまうことがないように設定します。
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# su - gdm -s /bin/sh -sh-4.2$ export $(dbus-launch) -sh-4.2$ GSETTINGS_BACKEND=dconf gsettings set org.gnome.desktop.session idle-delay 0 -sh-4.2$ exit |
設定はこれで終わりです。
idle-delay の値を0にすることで、画面ロックが行われなくなります。
逆に、値を指定することでその秒数でロックするように設定できます。
GNOMEを再起動します。
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# systemctl restart gdm |
GNOMEが再起動して、ログイン画面に移行します。
リポジトリ追加
CentOS 7インストール後に最低限インストールしておきたいリポジトリです。
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# yum install epel-release |
日本語フォント
日本語フォントも入れておきたい時には、IPAのフォントを入れておきます。
以下のコマンドでインストールします。
使用するフォントだけインストールしておけば良いので、不要なフォントは対象から削除してインストールしましょう。
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# yum install ipa-gothic-fonts ipa-mincho-fonts ipa-pgothic-fonts ipa-pmincho-fonts |
gimpをインストール
画像処理でよく使うgimpをインストールしておきます。
画像編集を目的としたサーバでなくても、画面キャプチャした画像を編集するなど、意外と使う場面があります。
インストールは至って簡単です。
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# yum install gimp |
ImageMagickをインストール
少し余談とはなりますが、画像編集をもう少し強化しておくのであれば、ImageMagickを入れておくことをお勧めします。
インストールはこんな感じです。
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# yum install ImageMagcik ImageMagick-* |
remiレポジトリをインストールしている場合には、新しいパッケージが提供されていたりもするのですが、最新版である必要性も少ないと思いますので、一式揃った感じでインストールするならこんな感じですね。
PHPなどでImageMagickを操作したい場合などには、別途パッケージをインストールする必要があるので、個別に検討してください。
Python3をインストール
bashやperlなど、太古の昔から使っているようなコマンドシェルなどに慣れている方はそれでも良いのかと思いますが、そろそろperlで記述するのも辛くなってきていますよね。
Web系だとPHPを使ったCGIの記述などもありますが、コマンドシェルを書くには不向きな面もあり、Pythonで記述しようと思う方には、Python3をインストールすることをお勧めします。
CentOS 7には既にPython 2.7.5がインストールされているのですが、Python 2.x系は古くて少し使い勝手が悪いというのが現実です。
そこで、そこまで新しくなくても、Python 3.xを使いたいという方向けです。
以下のコマンドでPython 3をインストールします。
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# yum install python3 |
pip3が利用できることを確認してください。
利用出来ない場合には、以下のコマンドで追加インストールしておきましょう。
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# yum install python3-pip |