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Azure環境のCentOS 7でOpenVASを使えるようにするための設定

前回までで、取りあえずOpenVASのインストールを行いました。

ここで、Auzre環境を設定しないと接続出来ないことを思い出しました。

以前に提供されていたネットワークの設定で「エンドポイント」を指定するのと同じく、ファイアウォールのポートを解放してあげないと、接続出来ないんですね(^^ゞ

「Virtual Machine」から、今回の仮想マシンを選択し、「パブリックIPアドレス/DNS名ラベル」→「設定」へ進みます。

 

更に、「構成」→「DNS名」を入力します。

これで、ドメイン名の設定が完了します。

ここから、ポートを解放します。

同様に、仮想マシンを選択して、「リソースグループ」→「ネットワークセキュリティグループ」(画面のマークを探してください)を選択します。

「受信セキュリティ規則」を選択すると、以下の画面が表示されます。

「追加」を押して、「受信セキュリティ規則」に必要な項目を追加します。

今回は、HTTP(80)とOpenVASが使用するポート番号(デフォルトで9392)を開放します。

IPアドレスによる制限をする場合等、適宜必要に応じて設定してください。

設定が完了すると以下の様に設定した項目が追加されます。

これで、ポートが開放されましたので、ドメイン名を指定してブラウザで開いてみます。

https://ドメイン名/

開かない場合は、httpdが起動していない可能性があります。
前回の設定を確認してみてください。

更に、OpenVASの画面を開いてみます。

https://ドメイン名:9392
httpではなくhttpsであることに注意してください。
本来ならば、以下の画面が表示されるはず・・・なのですが、残念ながらセキュリティ警告画面が表示されると思います。

ブラウザにより異なりますので詳細は記しませんが、表示された画面の「詳細設定」などのリンクをクリックして、そこに掛かれている記述を確認しながら無理やりアクセスを行ってください。

場合によっては、セキュリティ例外に登録する必要があります。

すると、ログイン画面が表示されます。

設定したログインIDとパスワードを入力して設定の再開です。

次回はOpenVASの設定方法について更に続けます。

 

OpenVASをAzureのCentOS 7へインストールしてみる!

さてと、今回はAzureのCentOS 7へOpenVASをインストールしてみることにした。

AzureのCentOS 7と言っても、何が変わる訳でもないのだが、rootユーザが使えないだけw

自前でサーバ立てたら、rootユーザ使えるんだけど、今回はお試し気分がテンコ盛り状態なのでAzureで作ることにした。

AzureでCentOSの環境を作る方法については、他のサイトを参考にしてください。(「名前」とかに日本語入れるとデプロイ出来ないっぽいので注意かな?)

ちなみに、Azureで作った環境は、1コア メモリ3.5GBのスタンダードなものです。HDDは30GB程度かな?非常にプアなマシンですw

1.OSの更新

取りあえず、ログインして最初にすることは、環境を新しくしておくこと。

現時点(2016年5月初旬)で作業を行いました。

$ sudo -y yum update
(省略)

$ more /etc/redhat-release
CentOS Linux release 7.2.1511 (Core)
$

現在のバージョンは/etc/redhat-releaseを確認することで得られます。

その他、適当に/etc/bashrcや~/.bashrcを書き換えて、自分なりの環境を作っておきます。

2.Apacheのインストール

次に、なんとなくApacheが入っていない様なので、Apacheをインストールしておきます。

こちらもyumでインストールします。

$ sudo yum -y install httpd
(省略)

 (まだ動いていない状態でステータスの確認)
$ service httpd status
Redirecting to /bin/systemctl status  httpd.service
● httpd.service - The Apache HTTP Server
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; disabled; vendor preset: disabled)
   Active: inactive (dead)
     Docs: man:httpd(8)
           man:apachectl(8)
(ここで、サービスを起動する)
$ sudo service httpd start
Redirecting to /bin/systemctl start  httpd.service

(動いているかどうかをステータスで確認)
$ service httpd status
Redirecting to /bin/systemctl status  httpd.service
● httpd.service - The Apache HTTP Server
   Loaded: loaded (/usr/lib/systemd/system/httpd.service; disabled; vendor preset: disabled)
   Active: active (running) since Tue 2016-05-10 10:46:56 UTC; 13s ago
     Docs: man:httpd(8)
           man:apachectl(8)
 Main PID: 10140 (httpd)
   Status: "Total requests: 0; Current requests/sec: 0; Current traffic:   0 B/sec"
   CGroup: /system.slice/httpd.service
           tq10140 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq10141 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq10142 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq10143 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           tq10144 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND
           mq10145 /usr/sbin/httpd -DFOREGROUND

最後に、OS再起動時に自動起動する様に設定する。

$ sudo chkconfig httpd on

以上でApacheのインストールは完了です。
詳細なApacheの設定は省略します。

3.OpenVASのインストール

yumを使ってOpenVASをインストールします。

まずは、リポジトリを登録します。

$ sudo rpm -ivh https://www6.atomicorp.com/channels/atomic/centos/7/x86_64/RPMS/atomic-release-1.0-20.el7.art.noarch.rpm
Retrieving https://www6.atomicorp.com/channels/atomic/centos/7/x86_64/RPMS/atomic-release-1.0-20.el7.art.noarch.rpm
warning: /var/tmp/rpm-tmp.IgujPQ: Header V3 RSA/SHA1 Signature, key ID 4520afa9: NOKEY
Preparing...                          ################################# [100%]
Updating / installing...
   1:atomic-release-1.0-20.el7.art    ################################# [100%]

次にいよいよOpenVASをyumを使ってインストールします。

$ sudo yum -y install openvas

途中で問い合わせがあるかも知れませんが、基本的に「y」でOKです。

Complete!

と表示されればOKです。

4.OpenVASの設定

OpenVASの設定を行います。

$ sudo openvas-setup
Openvas Setup, Version: 1.0


Step 1: Update NVT, CERT, and SCAP data
Please note this step could take some time.
Once completed, this will be updated automatically every 24 hours

Select download method
* wget (NVT download only)
* curl (NVT download only)
* rsync

  Note: If rsync requires a proxy, you should define that before this step.
Downloader [Default: rsync]

最初に、rsyc使うかどうか聞かれるので、Enter押して次へ。

ここでしばらく更新を待ちます。10分くらいかな?

その後、いきなりこんなメッセージが表示されます。

Step 2: Configure GSAD
The Greenbone Security Assistant is a Web Based front end
for managing scans. By default it is configured to only allow
connections from localhost.

Allow connections from any IP? [Default: yes]

気にせず「Enter」ですね(^^ゞ

Redirecting to /bin/systemctl restart  gsad.service

Step 3: Choose the GSAD admin users password.
The admin user is used to configure accounts,
Update NVT's manually, and manage roles.

Enter administrator username [Default: admin] : xyz
Enter Administrator Password:
Verify Administrator Password:

ユーザネームを聞かれます。
adminのままで良いのですが、Azure環境で使用するため、安全のためにデフォルト設定から適当なユーザ名に変更しておきます。
パスワードを入れて次へ。

Redirecting to /bin/systemctl start  redis.service

Setup complete, you can now access GSAD at:
  https://<IP>:9392

Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/openvas-scanner.service to /usr/lib/systemd/system/openvas-scanner.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/openvas-manager.service to /usr/lib/systemd/system/openvas-manager.service.
Created symlink from /etc/systemd/system/multi-user.target.wants/gsad.service to /usr/lib/systemd/system/gsad.service.
$

なんかよく解らないうちにインストールは完了した模様。。。。

一旦、OpenVASのインストールは一旦ここまでにします。

Web画面から設定を行うことになるのですが、その前にAzure環境の設定を行う必要があります。

次回は、その設定方法について記載します。