Raspberry Pi 3にCentOSを入れたまでは良かったのですが、yumのアップデートが出来ない!
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Raspberry Pi 3にCentOS 7を入れてみた時にやったこと
Raspberry Pi 3SDメモリの空きを認識させる。
<<<<<<ここまで>>>>>>
アップデートが出来ないと、パッケージをインストールしたりする時に面倒が起こる可能性がありますよね。
それに、セキュリティアップデートが出来ないのも困ってしまいます。
「ラズパイだから攻撃されて壊れたっていいや!?」という訳にも行きません。
ネットワークに侵入を許したことになりますから、何をされるか分かったもんじゃない(-_-メ)
そもそも、バグも修正されないのですから、yum updateを必須だと思っています。
デフォルト状態で何故アップデート出来ないのか?それは、何らかの理由でリンク切れが発生しているためだった様です。
ダウンロードしてインストールを行ったOSイメージに含まれている設定では、リンク先が上手く設定出来ていない様です。多分、イメージを作ったとに変更なったりしたのかも知れませんね。
ということで、実は設定を変更するだけなのです。
対象ファイルを開きます。
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# cd /etc/yum.repos.d/ [root@centos-rpi3 yum.repos.d]# ls CentOS-Base.repo CentOS-Sources.repo CentOS-armhfp-kernel.repo CentOS-CR.repo CentOS-Testing.repo CentOS-fasttrack.repo CentOS-Debuginfo.repo CentOS-Vault.repo kernel.repo [root@centos-rpi3 yum.repos.d]# vi CentOS-armhfp-kernel.repo |
CentOS-armhfp-kernel.repoの内容を以下の様に変更します。
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[centos-kernel] name=CentOS Kernels for armhfp #baseurl=https://mirror.centos.org/altarch/7/kernel/$basearch/kernel-$kvariant baseurl=https://mirror.centos.org/altarch/7/kernel/$basearch/kernel-rpi2/ enabled=1 gpgcheck=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7 file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-SIG-AltArch-Arm32 |
この状態で以下のコマンドを実行してみてください。
成功している場合には、少し時間が掛かると思います。
ネット環境にも依りますが、30分以上掛かることを覚悟してください。
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# yum update |
パッケージのアップデートが開始されます。
この状態でアップデートが出来ない様でしたら、もう一つのファイルを編集します。
/etc/yum.repo.d/kernel.repoを編集します。
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[kernel] name=kernel repo for RaspberryPi 2 and 3 #baseurl=https://mirror.centos.org/altarch/7/kernel/$basearch/kernel-$kvariant/ baseurl=https://mirror.centos.org/altarch/7/kernel/$basearch/kernel-rpi2 gpgcheck=1 enabled=1 gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-7 file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-CentOS-SIG-AltArch-Arm32 |
これで再度yum updateコマンドを実行してみてください。
私はこれで上手く動作しました。
ネット上では何人かの方が記載されているので、書かれた時に成功しているという好意的解釈をすると、途中で変更が幾度か行われているのかも知れません。
もし、上手く出来ないという時は、コメント欄に質問してみてください。
答えられれば回答させて頂きたいと思います。
これで一通りの設定が完了しました。
簡単なサーバを構築する下準備までになりますが、ここからはどう使うかによって設定が変わってくると思いますが、ここまでの設定は基本的に共通だと思います。
ここで参考情報です。
1)Raspberry Pi 3用のOSが入ったSDカードが販売されています。
2)出来上がったSDカードはDD for Windowsでパソコン側へイメージファイルとしてバックアップを取ることが出来ます。
3)ご要望がありましたら、ここまでの環境設定を行ったイメージフィルを期間限定でご提供しようと思います。ご要望はコメント欄に記載してください。